前頭葉の機能がまだ十分でないために、恐怖や懸念を担当する部分が先に反応してしまうのだ。
だから、子どもたちがまごついたり、わざといらだったりするようなときは、背後に隠れたメッセージを受けとめる必要がある。
では濃い霧をかきわけるようにして、子どもたちにこちらの言葉を届けるにはどうすればいいか。
Y家では、新しい方法を試しているところだ。
髪をとかしなさい、部屋を片づけなさい、お皿をしまいなさいと一度にあれこれ命じても効果はない、無反応の冷ややかな視線が返ってくるだけだ。
そこで一度にひとつの用事を、ゆっくり、穏やかな声で、わかるまで何度でも繰りかえすことにした。
これはほかの親からも、理由はともかくぜひ試してみたらと助言されたやりかただ。
ささやかな試みだが、効果は絶大である。
たしかにティーンエイジャーは、周囲の世界を風変わりな形で受けとめる。
だがおとなのほうも気をつけたほうがいい。
1年に30センチも身長が伸び、見上げるような体格になったティーンエイジャーを前にすると、つい私たちは完全に仕上がったおとなだと思いがちだ。
「ティーンエイジャーの脳はまだ発達中だということは、つい忘れそうになる。
何しろ外見はすっかりおとななんだから。
怒るときも、こちらが見上げなくちゃならない」と話すのは、M大学で発達神経科学を研究するC・Nだ。
「だが、身体はいくらおとなでも、彼らはまだおとなじゃない、このことを、なるべく、胸に刻みつけておかないと」思春期の脳はまだ工事中だとわかると、子育てをする親は、子どもや自分自身に少し寛大になれる。
この事実を知っていれば、「なんだ、うちの子はそれほどいかれてないんだな」と思える。
こうなるのは自然な流れだから、幼児期のかんしゃくと同じで、通りすぎるのを気長に待てばいいとNは言う。
「これはひとつの段階であって、いずれ脳のいろいろな場所が成熟すれば、おとならしくなる。
そんなふうに考えれば、やさしくなれるだろう」ただNも認めるように、脳が発達中の子どもが実際にいると、やさしくなるのはそう簡単で「私の脳が2つに分かれてしまうんだよ」Nは笑いながら話してくれた。
息子が乱暴な態度を見せるとき、脳の片方は理解を示す。
そういう行動は息子の頭のなかに原因があって、ちゃんと説明がつくんだとね。
だけどもう片方がかちんときて、「おい、ずいぶん生意気じゃないか」と言いたくなる。
でもこのあいだ、ふと思ったんだ。
さまざまな会社設立がありますので「自分と似たようなタイプの会社設立=自分がやっても良い結果が出せる」を選んでみましょう。